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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2009.06.19 )「脱北者から見る拉致問題」特別集会報告1

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 6月25日(木)22時49分22秒
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  ★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2009.06.19)「脱北者から見る拉致問題」特
別集会報告1

救う会と自由北朝鮮放送は、6月6日午後、東京・港区の友愛会館で特別集会
「脱北者から見る拉致問題」を開催した。来日したのは、自由北朝鮮放送の金聖●
代表、金大成局長、李主日情報センター長、金春愛記者、鄭家林記者の脱北者5
名とソウル出身の劉周容記者。東京で活動を続けている洪●早稲田大学研究員も
登壇して報告を行った。家族会からは飯塚繁雄代表、増元照明事務局長、本間勝
さん、斉藤文代さん、平野フミ子さん、松本孟さんの6名が参加した。同集会は
金代表が司会、西岡力救う会会長の通訳で以下のように進められた。報告者は以
下の通り。

◆報告者(発言順)
金聖● KIM SEONG MIN(●=王ヘンに文、以下同じ)
自由北朝鮮放送 代表

金春愛 KIM CHUN AE
自由北朝鮮放送 記者 1955.7.31生 平壌市出身 高等中学卒業(軍隊服務9年)
人民班長 2000. 10.11 (3度目の脱北) 2003.6.19韓国入国

李主日 LEE JU IL
自由北朝鮮放送 情報センター長 1965.7.4生 平安南道徳川市出身
平城獣医畜産大学獣医畜産科卒 平安南道新陽郡党 5号管理部研究員
1997.7. 27脱北 2000.7.27韓国入国

鄭家林 JEONG GA RIM
自由北朝鮮放送 記者 1980.11.05生 咸鏡北道富寧郡富寧邑出身
高卒 デザイナー チョンガク障害者学校指導教員(教養員)
2006.02.23脱北 2007.09.10韓国入国

金大成  KIM DAE SUNG
自由北朝鮮放送局長 1975.11.20生 咸鏡南道咸興市出身
咸興コンピューター技術大学卒 966軍部隊 外貨稼ぎ指導員
1999.2.15脱北 2002.10.11韓国入国

■特別集会「脱北者から見る拉致問題」報告

◆金聖●
私たちは、自由北朝鮮放送として、北朝鮮情報センターなど韓国で北朝鮮民主
化運動をしている立場から、今日は皆様方と一緒に拉致問題を解決するために何
が必要なのかということを考えてみたくてやって来ました。拉致問題は北朝鮮当
局がずーっと隠してきた、そして嘘をついてきた秘密の問題です。それは如何に
秘密であって接近することが難しいかということを、北朝鮮で実際に暮らしてい
た脱北者から直に聞くことができると思います。究極的にこの問題の解決は、金
正日政権の打倒を通じてしかないということを分かっていただけると思います。
それ以外に北朝鮮の住民が今どんな生活をしているのか、また北朝鮮の核問題、
そして最近話題の後継者問題についてもお話ししたいと思っています。

まずは一緒に来た同志たちを紹介します。

私自身は自由北朝鮮放送の責任を持っている金聖●と申します。(拍手)

一番右側の女性は、北朝鮮人らしくなく美貌の持ち主で、咸鏡北道出身で清津
のチョンガク障害者学校の先生をしていました。2006年に脱北して7年に韓
国に入り、今自由北朝鮮放送のアナウンサー兼記者をしている鄭家林さんです。
(拍手)

次は北朝鮮情報センターの所長をしている李主日さんです。北朝鮮で大学を出
て、その後脱北して、中国で日本のNGOの助けを得て隠れた生活をし、200
0年に韓国に入りました。現在、北朝鮮から隠し撮りテープとかビデオとか、あ
るいは資料などを入手して公開している北朝鮮情報センター長です。(拍手)

次は自由北朝鮮放送の局長の金大成さんです。1日6時間、対北放送をしてい
ます。また、私たちのホームページには、一番目立つところに日本政府の拉致問
題に関する韓国語のホームページと日本政府の対北ラジオ「ふるさとのかぜ」の
広告が貼り付けてあります。自由北朝鮮放送では、1週間に5時間程度、拉致問
題についての情報を北に流しており、また1週間に1回15分、西岡先生の対談
番組を北に流している。その責任者です。(拍手)

一番端は自由北朝鮮放送の記者でありアナウンサーで、ワシントンに本部があ
る米国の対北ラジオ・自由アジア放送のソウル通信員を兼ねている金春愛さんで
す。彼女は特別な経歴を持っていて、女性将校として軍勤務をして80年に除隊
しました。彼女は、黄海北道新渓郡にあるミサイル部隊に勤務していました。除
隊後は平壌で人民班長をしていましたが、家族で脱北して2003年に韓国に来
ました。2004年にはアメリカ上院で北朝鮮人権問題について証言しました。
(拍手)

今日はこのようなメンバーで参りました。今日は3時間、皆様方と一緒に話を
していきたいと思います。私たち自由北朝鮮放送は大変困難なときに助けて下さっ
た家族会、救う会、そして北朝鮮問題について真剣に考えて下さっている皆様に
感謝の言葉を述べたいと思います。

ではこれから、我々のメンバーが順番に拉致問題に関係する自分の見解あるい
は持っている情報について話し、その後いつくかの討論をし、最後に我々が入手
した北朝鮮の幹部たちのための内部講演会の録音テープの一部をお聞かせして、
核問題に関する彼らの内部での話を紹介したいと思います。


◆韓国に来て初めて知った北朝鮮による拉致−金春愛
私は韓国で暮らして6年が経ちます。北朝鮮にいた時は井の中の蛙のような生
活をしており、そして中国に逃げ、ベトナム、カンボジア、タイを通じて韓国に
入ることができました。今、自由北朝鮮放送のアナウンサーをしながら、西岡先
生や家族会、救う会の皆さんから情報をいただいて日本人拉致問題について知る
ことができました。私は北朝鮮で子供たちに食べさせるものもなく苦しい生活を
してきましたけれども、自分の国は世界で一番いい国だと信じていた。けれども、
韓国に来て、拉致のことを知って、戦時でもないのに民間人をさらって行ってい
るというひどいことを自分の国がしているということがわかりました。

私は2002年9月17日に金正日が日朝首脳会談で拉致を認めたということ、
あるいは日本政府が認定している拉致被害者17人のうち5人が帰国したという
ことは韓国に入って初めて知りました。また2004年の小泉第二次訪朝の時、
5人の家族を帰すということには同意したけれども、それ以外の被害者の情報を
出すという約束を守らず、未だに正しい情報がきていないということも韓国に入っ
て初めて知りました。

私は子どもを育ててきた母であり、そして女性の立場からしても、人間として
も、家族をばらばらにして会わせないという金正日の悪辣な犯罪について許せな
いと思っています。私は自分の両親と別れて暮らしているし、6年間、自分の子
どもとも会えないという状況の中で、家族と離れて暮らしている拉致被害者家族
の気持ちの一部が分かるような気がします。言葉の通じない異国の地で、人身売
買ブローカーたちに自分の子どもが売られていくというような体験を何回かした
ことがあるので、家族と別れて暮らしている拉致被害者家族の皆様の気持ちがわ
かるような気がします。

私は、北朝鮮にいる時、狼は羊に変身することはできない。従って狼がいる限
りこの地上に平和は来ないという洗脳教育を受けてきましたが、実は金正日こそ
が自分も父親でありながら家族を引き裂いている残忍な狼のような人間ではない
かということがわかりました。幼い少女が学校から帰ってくる道でさらわれて、
家族に会えない監禁生活をしていて、家族に会いたい、会いたいと言って泣いて
いるということを考えてみて下さい。

私の息子は12歳の時に親と別れ、いつになったら両親に会えるのだろうかと
夜に月や星を観ながらずーっと考え続けていたと言っています。12歳で家族と
別れた息子は、その後雪が降り、大きな雪だるまを作って、大きな雪だるまはお
父さん、もう一つはお母さん、あとの二つはお姉さんたちだと思って、それを見
ながら、いつになったら家族に会えるのだろうかと言って暮らしていたといいま
す。家族に会いたいという気持ちで暮らしているその心は想像するに余りあるも
のがあると思います。

私は、幼い横田めぐみさんが家族に会いたいという気持ちで暮らしている場面
を、映画の一場面、あるいは一幅の絵のように思い浮かべることができます。幼
い時に家族と離されて、過去のことを考えながら会いたい、会いたいと言って暮
らしている被害者のことを考えると私も眠ることができません。皆様方と言葉は
通じませんけれども顔を合わせるだけで通じる部分があると思います。ところが
金正日は自分の子どもがいるにもかかわらず家族を離れ離れにして、自分の目的
達成のためにひどいことをしているわけです。北の人たち、そしてここにいる人
たちの平和のために、被害者が一日も早く家族のもとに帰ってくるために私は全
力で皆様方と一緒に闘っていきたいと思います。(拍手)

金聖●
金春愛記者は、皆様方の前で話す原稿を書いてきたわけですけれども、この後
の質問の時間に聞いて下されば、また興味深い答えが出ると思います。彼女はミ
サイル部隊に勤務していたわけですし、平壌の人民班長として人民の生活を統制
する立場にいた人でもあります。

ここで一つ申し上げたいことがあります。今回の訪日メンバーに入っていた一
人、高明燮さんという人がいます。彼は拉致被害者で、北朝鮮から帰ってきた人
の一人です。高さんは1971年に江原道沿岸の海で漁業操業中に北朝鮮によっ
て拿捕され、そのまま帰れず苦しい地獄のような生活を送り、3年前に自力で脱
出して韓国に帰還した人です。

実は4月28日から5月3日までワシントンでの北朝鮮自由週間行事のために
高さんと一緒に訪米しましたが、彼は死んでしまうのではないかというほどクタ
クタに疲れていたので大変心配でした。高さんは北朝鮮にいた時に、精神的なス
トレス、そして監視の目、飢えと寒さなどにずーっと苦しんできたその後遺症が
残っていますが、今回もぜひ日本に行きたいと言っていたのですが、3日前に電
話がかかってきて、日本で倒れるかもしれないということで、来ることを諦めた
次第でした。

高さんは、私の代わりにこの一言を皆様に伝えて下さいと言っていました。
「このように、私の今の状況のように、日本人被害者も北朝鮮で衰弱し亡くなっ
ていくだろう。そのような拉致問題を解決するために私たちはより真剣に悩まな
ければならないのではないかと思っています」ということです。(拍手)


◆金正日政権は未だに拉致に犯罪意識を持っていない−李主日
日本の家族会、救う会が金正日の拉致犯罪を暴露するために私たちを呼んで下
さいまして、皆様と討論する席を用意して下さいましたことに感謝します。私は
拉致問題と関連して2回衝撃を受けたことがあります。1回目は、中国に逃げて
暮らしていた時に北朝鮮が日本人を拉致しているとこを知ったときです。2回目
は、北朝鮮に入って政治犯収容所などの映像を秘密撮影するような活動をしてい
る私の脱北者の友人が、彼は韓国に入り韓国民としてパスポートをもって中国に
行き活動していたにも関わらず、中国で北朝鮮保衛部に拉致されて北朝鮮に連れ
て行かれた時です。拉致問題についてより一生懸命自分の力を尽くして努力しな
ければならないと思ったきっかけはこの二つの衝撃のためでした。

私が脱北した契機は、北朝鮮に生活しながら多くの人たちが飢えて死んでいく
姿、そして子どもたちが食べるものがなくて道でさまよう“コッチェビ”という
姿になっていくのを見て、これは違う、これは人間の住む場所ではないと思って
脱北を決意したのです。当時は単純に考えていました。飢え死にする人たちに対
して国際社会が支援さえしてくれれば助かるのに、と。

その後私は中国で、日本のRENKというNGOと提携して様々な活動をしま
した。99年には“コッチェビ”の映像が公開されたと思いますが、それも私た
ちの活動の一環でしたし、また“コッチェビ”についていろいろな文章も書きま
した。99年には『文藝春秋』に、「このようなことを続けるのであれば、私は
労働党の党員として党に歯向かわざるを得ない。民主と独裁は両立できない」と
いう文章を書きもしました。

中国で私が活動していた3年間に実は私は拉致問題についても多くの事実を知
りました。そして私が思ったのは、北朝鮮の政権、また北朝鮮の住民たちが、拉
致が犯罪であるということについて認識をしていないということが大きな問題だ
ということでした。実は私は、北朝鮮にいた時に少しだけ拉致について知ってい
ました。それは大韓機爆破事件の犯人の「真由美」を教えたのは拉致された日本
人だという話にもならないことを外の世界が言っているという記事が労働新聞に
出ました。その時のことを考えてみると、私が北朝鮮から出てこないで中にいれ
ば未だに拉致は犯罪であるという認識を持たないでいただろうと思います。

これまでにいろいろな情報を入手しました。拉致は日本だけではなく、世界1
2カ国から起きている。韓国では朝鮮戦争後500人の拉致がある。日本政府は
今17人を認定しているけれども、日本の民間団体は100人以上だと主張して
いるなどのことを知りました。それらのことについては真実であり得るというよ
うに考えるようになりました。

その理由の一つは、曽我ひとみさんが帰ってきた時、日本政府は曽我さんを名
簿に入れていなかった。その人まで帰ってきたという事実を知る時、この12カ
国、500人、100人ということも十分にあり得るというふうに思うようにな
りました。

横田めぐみさんについて言うと、北朝鮮は死んだと主張していますが、めぐみ
さんが平壌で生きているというロシアの複数の報道があったことも知りました。
めぐみさんの偽の遺骨が出できた時、北朝鮮はこういうことしかできないのだな
と、脱北者としての考え方で見ることができました。それにプラスしてロシアの
報道もあるので、めぐみさんのご両親や家族たちが「めぐみさんたちは生きてい
る」と主張していることは、十分あり得る話だというふうに信じるようになりま
した。

そこで日本人拉致問題の解決とは何なのかということを考えるようになったの
ですが、加えて、最近も中国で脱北者が拉致されているという事実もわかるよう
になりました。先ほど私の友人が北朝鮮の保衛部によって拉致されたという話を
しましたが、2002年から7年にかけて6人の脱北者が保衛部によって再び北
朝鮮に拉致されています。その6人は、一度韓国まで来て、韓国籍を持ち、韓国
パスポートを持って、何らかの目的を持って中国に行った人たちです。これは金
正日政権が未だに拉致に犯罪意識を持っていないという証拠です。

金正日政権が未だに拉致を犯罪だと考えずに通常のこととして行っているとす
れば、この問題の解決はどうすればいいのかと考えます。金正日政権が崩壊して
初めて拉致問題が解決するということが確実だということです。最小限、改革開
放政権になって初めて拉致問題も解決できるという前提に立っていろいろと考え
てみました。そのためには北朝鮮の住民全体が拉致は人倫に背く犯罪であると認
識して立ち上がらなければならないのです。そうであれば、その方法、手段は何
なのか。そのためには民主主義体制を持っている日本や韓国、アメリカのNGO
が連帯して圧力を加えなければならないと思います。どのような方法であっても、
拉致問題を糾弾するというニュースが北の住民たちに伝えられなければなりませ
ん。そして国際社会の一致した声が出なければならないし、6者会談や5者会談
のような東アジアで行われている国際的な協議の席で拉致問題を取り上げ続なけ
ればならないと思います。

我々はより一層目覚めて、北朝鮮に対する放送をし、ビラを送る必要がありま
す。また日本では最近、北朝鮮に対してファックスを送る運動を始めたというこ
とですが、大変いいアイデアだと思います。目的を明確にして、それに合った適
切な方法を選べば必ず拉致問題は解決できるでしょうし、また、その結果、北朝
鮮をも人間が生活するにふさわしい社会に変えることができると信じます。(拍
手)
 
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